ハンディキャップ婚活その2

前回、障害者、あるいは持病のある方の婚活について現状どのようなものなのか書きました。
非常に厳しく、よほど頑張ってもうまくいくかどうか、特に精神疾患を持っている人についてはかなりハードルが高いと思われます。

今回は一歩話を進めて、働いているけれども「障害者雇用」されている人の婚活について考えていきたいと思います。

前回の話を整理

前回の話を整理します。

障害者、あるいは病気を持っている人が婚活で苦労するのは以下の理由によります。

  • 健康な人と結婚したい人が多い。特に婚活ではあえてハンディがある人を選ぶ必要がない
  • 社会に残る偏見、差別
  • 苦労するのが目に見えている。介護やサポートができない
  • 収入が低い、働けない人もいる
  • 何かあった場合「共倒れ」になってしまう危険性
  • そもそも結婚相談所などの入会資格がない
  • 病気等を黙っていたことへの不信感
  • いきなり働けない、動けなくなることがある(特に精神疾患)

「安定を求めて結婚したい」という理由で婚活をする人たちにとっては、ハンディがある人はリスクが高すぎるというわけです。

一方で、当事者にとっては結婚したいという気持ちは切実です。
結婚する権利もありますし、夫婦で支え合って生きていくことはその人にとっても確実にプラスです。でも需要がないわけです。

  • 男性健常者→女性障害者:ニーズはある
  • 女性健常者→男性障害者:ニーズがない
  • 男性障害者→女性障害者:ニーズはある
  • 女性障害者→男性障害者:ニーズがない

男性の中にはハンディがあっても自分が支える、という人はいますし、共に頑張っていこうという人もいますが、女性の場合、特に自分にハンディがある場合は「共倒れ」を怖れてより安定した(公務員や大企業正社員の男性)を希望しがちです。
かといって、そうした(公務員等の)男性があえてハンディをある人を選ぶことはないので、結局男女ともに結婚できないという構図になっています。

日本の障害者雇用の現状

とはいえ、病気や障害があってもしっかりと働いている人はいます。

今、日本では公務員や大企業には障害者雇用が義務付けられています。
全社員のうち約2%の人は障害者でなければいけない(障害者手帳を持っている)というものです。
障害の内容は問いません。身体、知的、精神合わせて2%いればいいということになっています。

障害と仕事上の能力は全く関係ありません。車いすであっても、あるいは耳が不自由であっても大企業の部長で年収2000万円という人もいます。その場合、収入や安定性等の婚活のハードルはないでしょう。
とはいえ、なかなか健常者と同等の仕事ができる人はどれほど多くないのも現実です。

  • 身体障害→できる業務が限定される(車いすの人が工事現場で働くことはできないでしょう)
  • 知的障害→業務を統括することや複雑な業務はできないです
  • 精神障害→会社に来るだけで精いっぱいの人も多いです。残業などはできません。

特に精神障害、精神疾患の人の場合、おそらく前の職場でうつ病などになり退職。療養後復職した人も多いと思います。以前と同じパフォーマンスはなかなか期待できませんし、同じ負荷をかければ再発してしまいます。

  • 障害者雇用の義務がある
  • 他の社員と同じパフォーマンスが期待できない人も多い

このことから、ハローワークや転職サイト、就職サイトなどでは「障害者採用」を独立した項目にして、手帳を持っている人を条件に募集をかけています。

それでも正社員になれるのだからいいのでは?と思いますが、障害者採用の場合、給与体系が他の社員と別で非常に低い場合が多いのです。

すごく有能でヘッドハンティングされる車いすの外資系部長、みたいな人であれば給与は他の人と同じでしょう(むしろ有能なのだから高いはず)。

しかし「障害者採用」で何とかフルタイム勤務できる、という症状の人の場合、最低賃金レベルに抑えられていることもあります。最低賃金は守っているので違法ではありませんが、例えば40歳月給20万円というケースはザラです。新入社員並み、あるいはそれ以下であれば年収300万円いかないケースもあります。

男性の場合、この年収の証明書を提示して、オープンにして婚活しないといけません。例えこの段階で障害をクローズにしていても、「年収が低すぎる。何かある」と女性に思われてしまいます。昇給があっても微々たるもの、日本を代表する大企業でも「障害者採用」の人は年収300万円代という話もあります。

結局オープンにするしかない

車いすの人など外見でハンディがある人は、その時点でオープンにするしかないですが、内臓疾患系の人や精神疾患の人はぱっと見では分かりません。病気を隠して婚活することもできますし、それがいけないということでもありません。

相手が好きになり、病気を打ち明けても「あなたを支える」と言ってくれれば問題ないのですが、婚活の場合、恋愛+αの要素が入るためなかなか大変です。

特に男性の場合著しく年収が低いケースもあり、ハンディをプロフィールで隠していても「年収が低い人」ということで会う前に切られてしまうかもしれません。会えなければ結婚まで発展しようがないのでスタート地点に立てないということになります。

女性の場合はそこまでのハードルではないのかもしれませんが、打ち明けられた時に男性がどういう反応をするのか。婚約破棄や破談の合理的な理由になります(重大なことを隠していたので)。

交際が進んでいざ「結婚しよう」となり、打ち明けたらそれを理由に断られる、これほどショックなことはないと思います。

婚活関連のポータルサイトでは
「障害があっても大丈夫」「この婚活サイトなら安心」などと書いていますが全く根拠がありません。

  • オープンにする:避けらる、断られる、厳しい
  • クローズにする:打ち明けた時のリスク、年収でバレる

どちらにしても厳しいわけです。

障害者雇用の人、そうではなくても手帳などを持っている人の婚活の原則

健常者よりもはるかに難易度が高いことを前提に(本来はこうあるべきではないのですが婚活のほとんどが民間事業者です)、私はこうするべきだと提案します。

  • 基本的にオープンにする
  • それによって、理解がある人しかマッチングしないので、最初に最大の難関は突破できる
  • とにかく「数」を打つ
  • 戦略を練る

普通のケースよりもはるかにお断りされると思いますが、ひたすら数を打って、ハンディを気にしない、受け入れる人を見つけることがいいと思います。
あとは諸条件がクリアできるので、交際→結婚の道が見えます。
最初の関門をとにかく突破することが重要です。

雇用であれば「○%雇いなさい」と国は指導できますが、「結婚しなさい、させなさい」ということは絶対にできないし、あってはなりません(ハンディがない人も同様です)。だからこそ、難易度が高いことを受け入れながら少しでも可能性がある方法を探っていくしかありません。

次回の記事では「どういう婚活をすべき」「何を利用すべき」なのか考えていきたいと思います。解決策は「ある」と私は考えています。

ハンディキャップ婚活その2~障害者雇用の人はどう婚活する!? まとめ

  • 障害者の人の婚活は難易度が高いと認識する
  • 障害者雇用は法律で義務付けられている
  • 「障害者採用」された人の年収はかなり低いのが現状
  • 男性の場合黙っていても「年収欄」で疑問に思われる
  • 交際してから打ち明けて断られた時のダメージが大きい
  • 最初からオープンにして理解がある人を見つけたほうが結果的にうまくいきやすい
  • 誰でも理解があるわけではないので「数を打つ」「戦略を練る」ことが大切
  • 希望はある