データで理解する好きだけで結婚が上手くいかない理由!

 

「恋愛と結婚は別」とよく言いますが、婚活で知り合った場合でも、告白をして本交際をして、恋人として付き合う期間を設けます。

だから、お見合いとは言っても、明治時代のように「写真しか見たことがない人と結婚式当日にいきなり同居を始める」というケースはほとんどないでしょう。
「好き」という感情なくしては一緒に居られませんし、今では昔のようにそれを拒絶できない、という雰囲気も圧力もありません。
一方、恋愛結婚が90%近くになる中で、他の要素を考慮せず「好き」だけで結婚するカップルも増えています。

しかし、「好き」という感情だけで結婚していいのでしょうか?実は好きだけではうまくいかない理由があるようです。
今回は結婚と恋愛感情について探ってみたいと思います。


「好き」だけで結婚した結果・・・離婚してしまうケースも多い

現代の夫婦は3組に1組が離婚するって本当?

現代では、結婚している夫婦のうち「三組に一組が離婚する」と言われていますが、実際のところはどうなのでしょう?

平成 28 年(2016) 人口動態統計の年間推計|厚生労働省
によると婚姻件数と離婚件数のデータは、

  • 婚姻件数:62万1000件
  • 離婚件数:21万7000件

となっています。

婚姻件数と離婚件数の推移

 

数字だけ見ると、確かに三組に一組が離婚しているように思えますが、同じ年の婚姻件数と離婚件数だけでは、正確な離婚の割合を出すことはできないので、離婚する夫婦の割合を求めるには、婚姻件数が多かった時代に結婚した夫婦の離婚も考えなければいけません。
 
出典平成 28 年(2016) 人口動態統計の年間推計|厚生労働省

「離婚率」は厳密な定義は難しいのですが、「離婚件数」を見ると平成17年をピークになだらかに減っています。ただ、これも過去の方が婚姻件数が多いので、「離婚率が減っている」「夫婦はうまくいっている」とは言い切れない面もあります。

離婚するカップルに多い年代や傾向とは

厚生労働省の調査による「離婚の年次推移」データからわかるのは、

  • 若い世代(30歳~34歳)が離婚のピーク(人口1000人当たりの離婚率)
  • 結婚五年以内の離婚が多い
  • 「有配偶者」の離婚に限定すると10代、および20代前半の離婚率が50%を超える

という結果です。

年代・男女別離婚件数の推移

 

最初の離婚件数の推移は、人口に対する離婚件数ですが、「有配偶離婚率」というのは結婚している夫婦の数に対する比率になります。
この有配偶離婚率が、特に10代、20代前半で飛びぬけて高くなっています

有配偶者に対する年代・男女別離婚件数の推移

 

つまり「長年連れ添った夫婦が愛情も何も尽きて離婚」というケースは少なくて、若い世代で恋愛結婚した夫婦が絶えられず離婚してしまうのが一番多いのです。

全員がそうというわけではありませんが、いわゆる「ヤンママ」「ヤンパパ」は結婚生活に向かない、人間的に未熟なまま結婚してしまうのかもしれません。

出典:厚生労働省「離婚の年次推移」

彼らはお見合いしているわけでも婚活しているわけでもありませんから「好き」という感情だけで勢いで結婚し、離婚してしまいます。
やはり結婚は「好き」がすべてではないのかもしれませんね。

結婚生活は相手を好きなだけではうまくいかない?

恋愛結婚の割合と離婚率の増加の関係

 第15回出生動向基本調査 出会いのきっかけ|国立社会保障・人口問題研究所によると、最新(2015年)の恋愛結婚・お見合い結婚の割合は

  • 恋愛結婚:87.7%
  • お見合い結婚:5.5%

となっています。

恋愛結婚とお見合い結婚の割合

 

これと上記の「離婚率の推移」を重ね合わせると、恋愛結婚の増加と離婚率は相関関係がありそうです。
つまり、お見合い結婚が多かった時代は離婚が少ないんです。
もちろん、当時の日本社会は離婚しづらい雰囲気(世間の圧力等)も多かったのも事実ですので、単純に恋愛結婚が離婚を促したともいえないでしょう。

・出典:第15回出生動向基本調査 出会いのきっかけ|国立社会保障・人口問題研究所

恋愛結婚がうまくいかない原因は減点法によるもの

一方、結婚相談所関係者の話によると、お見合い結婚した夫婦の離婚率は、恋愛結婚した夫婦の三分の一とも四分の一とも言われていて、圧倒的に結婚生活がうまくいっていますね。

これは、

  • 恋愛結婚の場合:減点法
  • お見合い結婚の場合:加点法

が基本になるからだと言われています。

「好き」の感情が最高潮の時に結婚する恋愛結婚は、結婚後それだけでは乗り越えられない壁に当たり、どんどん相手への得点が減っていきます。これがこの後述べる「好きだけではうまくいかない理由」に該当します。
好きなだけではうまくいかないけど、好きしか要素がないので、それで超えられないゲームから退場=離婚するしかないというわけです。

お見合い結婚がうまくいくのは加点法によるもの

一方、お見合い結婚の場合は結婚を前提に最初から会い、条件面を詰めていき結婚します。好きという感情がMAXでなくても結婚しますし「好きが60点なら結婚すべし」というお見合い仲人もいます。

ある種、相手に対して「達観」して(妥協して)結婚しますから、相手に対する条件は高くなく、むしろ結婚後、知らなかった相手のいいところを知って、得点が上がります。こうすることで、最初は60点だった夫婦もどんどん加点され、離婚ラインを下回ることはないでしょう。

恋愛結婚とお見合い結婚のどちらが幸せになれるの?

「だから恋愛結婚はダメ、お見合い結婚最高!」ということではありません。
 
ただ、圧倒的多数派の恋愛結婚の際に、好きの感情だけで決めてしまってもいいの?ということは問うべきだと言えます。
実際、それで失敗している夫婦が特に若い世代で多いのは事実です。

お見合い結婚が素晴らしいと説くつもりもありません。所詮コミュニケーション能力がない人の最後の手段である面も否定できないからです。
生理的に無理な人と結婚したって続くはずもなく、お見合い結婚でも離婚する人はたくさんいます。
要は「好き」+α の「α」が重要だということです。それではこのαについて「好きだけではうまくいかない理由」に落として考えてみましょう。

好きなだけで結婚してもうまくいかない理由5選

経済力や経済観念の違い

 

結婚して家計を支えるのは、必ずしも男性が稼がなければいけないということではありません。しかし、子どもができたときはやむを得ず一時的にでも夫一馬力にならざるを得ません(育児休業、出産休業手当が少ない会社もあります)。

お金の問題は重要で、二人なら大丈夫だけど、子どもができれば出費はかさみます。好きだけで結婚してしまうと、何かあった時や出産時に生活できないこともあるかもしれません。

お金の問題は経済力だけではなく、お金の使い方もあります。
ケチな夫と、散財しがちな妻だと買い物にっても喧嘩になってしまうかもしれません。お金の使い方について夫婦が対立すると日常生活すべてに影響してしまいます。

さらに、お互いの貯金についても言えます。
節約して多額の貯金や預金がある人と、全くお金をためていなかった人が結婚して夫婦で同一生計になった場合、お金をたかられるかもしれません。

「ケチ/倹約」「浪費/自分への投資」それぞれポジティブな面とネガティブな面があり、どちらが正解とも言えないのですが、金銭感覚の不一致は離婚の大きな要素になります。

夫婦はお互いの生活を支えあう義務があります。経済的にもそうで、一方がきつい場合、自分の貯金を切り崩してでも支える義務があります。恋人とは全く違うことに注意してください。

性格が合わなかった

 

「性格の不一致」が離婚原因一位なのはよく知られています。「付き合っているときにわかるだろう」と思う人もいるかもしれませんが、実際は恋人の時は「よそ行きモード」なんです。

妻と結婚して半年以上が経ちますが、ようやくお互いの「素」が見せられるようになりました。本来の性格ですね。私と妻の場合でそれで幻滅することはなく、むしろ尊重したいのですが、そうならない可能性もあります。

結婚相談所での婚活で結婚した私たちは、最初からお見合いモードで自分を脚色していたのかもしれません。しかし、恋愛結婚の場合、結婚までの平均交際期間は四年超、それだけあっても本当の性格が何のか見抜けない人が多く、それは「好き」という感情によって相手の性格を深く知ろうとする感覚がマヒするのかもしれません。

好きなのはいいのですが、客観的に相手の性格を知ろうとしないと、結婚後にその本性に驚き、大変なことになるでしょう。

生活のリズムが合わない

 

私はこういう仕事をしているのであまり関係ありませんが「朝型人間」「夜型人間」などが夫婦で異なるときついです。休日も遅くまで寝ていたい人と、何かアクティビティを入れないともったいないと考える人では、生活のリズムが合わず夫婦関係は破綻してしまうかもしれません。

意外と交際時にはそれがわかりません。お泊りデートもそれは特別行事なので、あまり本来の生活リズムとは関係なく進行します。
インドア/アウトドアもそうですが、寝る時間、起きる時間をお互いに把握し、理解しあえないとうまくいきません。

会話の質、レベルが合わない

 

結婚すると同居をして一緒にいる時間が増えます。会話がない夫婦は末期的ですが、お互いの会話レベルが合わないと非常につらい時間を過ごすことになります。

たとえば、いい大学を出ている=教養がある=偉いというわけではなく同じようなことを話し、理解できないとお互いを共感することができなくなってしまいます。
外見で惹かれあっても、日常会話でストレスが溜まっていては何もなりません。

お見合いの場合はお互いの学歴や資格を確認できますが、恋愛結婚の場合はそこまで深入りしないこともあります。この相違は子どもが生まれたときの、将来の教育プランにも影響してしまいます。

お互い足りないところを補っていくのが夫婦なので、会話のギャップを埋めてく努力と覚悟があれば大丈夫ですがいかがでしょうか?

生活習慣、躾、マナーなどの問題

 

教養があってもマナーが壊滅的な人もいます。箸の持ち方、布団の畳み方などを気にする人はやはりいて、その違いが小さな積み重ねになってストレスをためていきます。これは結婚後夫婦で合わせることができるものと、そうでないものがあります。

生まれてからの習慣を結婚後すぐに変えることはできません。お互いが歩み寄らないといけませんよね。
「おふくろの味を妻に強要する夫」は実家の因習にとらわれている情けない存在です。なら、お前が自分で作れよって感じです。

お見合い結婚は「家と家とが釣り合いそうな」人と会うので、そういう生活習慣や日常的なマナーが一致しやすいのかもしれません。

私が「好きだけで結婚すると上手くいかない理由」として挙げるのは以上の五つです。
「性の不一致は?」と思う人もいるかもしれませんが、それは恋愛結婚よりもお見合い結婚の場合の懸念材料です。今の時代の恋愛結婚ならば、そちらは交際期間に確認できるでしょう。

むしろ「エッチをしたら成婚退会」の結婚相談所をはじめとした婚活で抜けている要素だといえます。

好きだけで結婚して失敗した人の体験談

体験談1:好きで結婚して遠距離となり破綻した例

(Eさん:40歳)

私は某有名私大に行き、そのころから数々の恋愛を経験してきました。大企業の社長と同棲していたこともあります。

大学院卒業後、就職しましたが、その時に異業種交流会で知り合った、大手総合商社の男性を好きになってしまいました。正直、私も大企業ですし、彼にステータスを求めたわけではなく、純粋に彼の容姿とスマートさに惹かれてしまいました。

私も20代後半だったので、「ビビッ」と来て彼との結婚をあっさり決めてしまいました。恋多き女もこれで年貢の納め時、なのでしょうか?

出会って四か月で結婚した我々夫婦ですが、しばらくして夫が中国へ転勤することになりました。私は会社を辞めてついていくことはせず、単身赴任、しばしの別居婚となります。

すると・・・、あれだけ好きだった夫とのすれ違いが多くなります。好きという感情は醒めるとアッという目に瓦解してしまいます。

結局、結婚一年半で婚活ならぬ「離活」をする羽目になりました。自分のスペックが高いのだから、ほかの条件を考慮せずに好きかどうかだけで決めたことが、結局自分の首を絞めることにつながりました。相手の仕事内容や価値観などもよく事前に確かめたうえで結婚するかどうか決めるべきでした。

恋愛経験が多いというのは武器にもなりますが、逆に過去の恋愛が基準になるため、結婚を特別視できなかったのだと思います。

今は実は外国人と再婚しています。好きで結婚したんですが・・・、どうなりますかね。

体験談2:お見合い結婚した私の母の例

好きだけでは結婚生活はうまくいかず、逆に最初は好きでなくても結婚後うまくいった例として私の母の例を挙げます。

母は父とお見合い結婚し、父を婿養子にもらったのですが、家業を継ぐために短大卒業後は「花嫁修行」をさせられていました。お花、料理、そのほか習い事をさせられ、就職することも必ず、21歳の時にお見合い結婚です。

母のお見合いは父が一人目。特に選びたいとも思わず「諦念」、あきらめの気持ちだったようで、別に生理的に無理じゃなかったんでOKしたとのこと。

そんな結婚生活がうまくいくのかいな?と思っていましたが、結婚40年、まったく問題なく、離婚の危機もありません。最初は60点どころか、それ以下だった母の父への評価ですが、結婚後どんどん上がっていきます。

母曰く「お父さんは自分が知らないことを教えてくれるし、教養がある」というのが大きかったみたいです。父が会話内容を母に合わせてくれたのがよかったんですね。これができないと「なんでお前はバカなんだ!」とすれ違いになります。

昔、私が母のお腹にいるときの母子手帳をたまたま見る時があり、そこには出産への不安と父への全幅の信頼が書かれていました。泣けてきたのを覚えています。

「好き」ではなく「諦め」から入った結婚でも、そのほかの要素で十分挽回できて続けることができます。

結婚生活を長続きさせるためにお見合いや婚活も利用しよう

好きという感情は結婚にとっては重要な要素ではありますが、それだけで決めてしまうのは、特に若い夫婦の離婚率を見ても少々リスクがあるかもしれません。

もちろん、今大切な恋人がいるならば、その人と幸せな未来を作ってください。でも、そういう人がいない、シングル、フリーならば、恋愛を求めて恋活するのと並行して、「婚活」も考えてみてはいかがでしょうか?

「好き」という感情と合わせて、価値観やライフスタイル、年収、働き方などを事前に擦り合わせて、結婚という人生最大の「契約」をするのは悪いことではないはずです。

当サイトで紹介している婚活に興味を持っていただき、是非一度どういうものなのか雰囲気を味わっていただければと思います。
「好き」だけで結婚する場合でも、人によってはうまくいきますが、そうではない可能性も考えておいたほうがいいでしょう。

全て「好き」だけで上手くいかない理由がこれだけあった まとめ

・「好き」が頂点になり結婚する恋愛結婚よりも、あまり好きではない人との結婚もあるお見合い結婚の方が離婚率が低い
若くて恋愛結婚すると離婚率が高い
・特に20代前半までの結婚(ほとんどが恋愛結婚)は半分以上が離婚する
・「好き」だけの勢いで結婚するとかえって長続きしないのでは?
・結婚後の「好き」だけではうまくいかない理由が大きく分けて五つある「経済力・経済観念」「本当の性格」「生活リズム」「一緒にいるときの会話」「小さい時からの習慣、マナー」
・恋人関係では見えなかったものが結婚して見えてくる
・お互いの価値観や意識を確認しないまま結婚してしまうとリスクが大きい
・もし今恋人がいないならば、恋愛、恋活だけではなく「婚活」も意識してみてはいかが?